働きたいって思う気持ちと、できるかなっていう不安が、同じくらい心の中にある。そんなふうに感じることって、誰にでもあると思うんです。
わたしも、仕事を探すときとか、新しい環境に入るときに「ここで大丈夫かな」「ちゃんと理解してもらえるかな」って、ずっと考えてしまうことがあって。支援を受けながら働くっていうのは、自分のペースで進めるっていう安心感がある反面、どんな人が支えてくれるんだろうっていう心配もありますよね。
最近、厚生労働省が「障害者就労支援士」っていう新しい資格を作ることを決めたそうです。支援してくれる人たちが、もっと専門的に学んで、わたしたちの働く環境をより良くしていくための仕組みなんやって。
障害者就労支援士って何?なぜ今できるの?
障害者就労支援士というのは、障害のある人が働くための支援をする人たちの専門資格です。早ければ2027年度の後半から試験が始まる予定で、まずは業界団体が運営する民間資格としてスタートして、将来的には国家資格にすることも考えられています。
この資格ができる背景には、いくつかの理由があるみたいです。
民間企業で働く障害のある人が増えていて、2024年6月時点で約67万7000人。21年連続で過去最多を更新しているんやそうです。それだけ働く場所が広がっているのは良いことなんですけど、同時に支援のニーズもすごく多様になってきてる。精神障害のある人の雇用も増えて、それぞれの特性に合わせた支援が必要になってきているんですね。
でも、その支援をする人材が、量も質も足りていないっていうのが現実なんです。
今までもジョブコーチっていう、職場適応を手助けする人たちの養成研修はあったんですけど、なかなか広がっていかなかった。だから、もっと体系的に、段階を踏んで専門性を高められる仕組みを作ろうっていうことになったみたいです。
この資格を取るにはどうするの?
障害者就労支援士の資格を取るには、受験資格として次のどちらかを満たす必要があります。
障害者就労支援の実務経験が3年以上ある人か、ジョブコーチの養成研修を修了して、実際に障害者就労支援の仕事をしている人です。試験は10科目の学科試験で行われる予定で、就労支援の理念とか、障害特性と職業的な課題、労働に関する法律の基礎知識、企業への支援の方法、生活支援とか家族支援のこと、アセスメントの基礎なんかを学ぶことになるみたいです。
この資格を取ると、「基礎的研修」っていうのを受けなくても良くなるそうで、それによって色んなキャリアの道が開けるっていう仕組みになっています。
就労継続支援のA型やB型の事業所、就労移行支援、就労定着支援、障害者就業・生活支援センター、ハローワーク、自治体の就労支援機関、障害者を雇用する企業など、色んな場所で働く人たちが対象になってるんですね。
わたしたちにとって、これって何が変わるの?
正直なところ、資格が増えたからって、すぐに何かが劇的に変わるわけではないと思うんです。でも、支援してくれる人たちがちゃんと勉強して、専門的な知識や技術を持ってくれるっていうのは、長い目で見たら安心できることなんじゃないかなって思います。
たとえば、スマイルラボみたいな就労継続支援B型の事業所で働くとき。イラストを描いたり、Webの制作をしたり、アクセサリーを作ったり輸出したり、それぞれの得意なことや興味のあることを活かして働くわけですけど、その中で「もう少しこうしたい」とか「ここがしんどい」って感じることもありますよね。
そういうとき、支援員さんが障害特性のことや、職場での対応方法、生活全体のサポートについて深く理解してくれていたら、相談しやすいし、自分に合った働き方を一緒に考えてもらえる気がするんです。
それに、この資格の仕組みには「基礎的研修」「ジョブコーチ養成研修」「障害者就労支援士」「ジョブコーチ上級研修」っていう段階があって、支援する人たちが少しずつステップアップできるようになってる。そうなると、支援員さん自身のキャリアも見えやすくなるし、待遇も良くなる可能性があるんやって。支援員さんが安心して働ける環境になれば、わたしたちへの支援の質も自然と上がるんじゃないかなって思います。
もちろん、資格があるからって全員が完璧に理解してくれるわけじゃないし、人と人やから相性もあるし、うまくいかないこともあると思います。でも、少なくとも「ちゃんと学んでくれてる人がいる」っていうのは、ほんの少しでも安心材料になるんじゃないかな。
働くっていうのは、技術やスキルだけじゃなくて、気持ちの面でも支えてもらえるかどうかが大事やと思うんです。自分のペースで、自分らしく働ける場所があるっていうこと。それを支えてくれる人たちが、もっと専門的な知識を持ってくれるなら、それはきっと悪いことじゃないですよね。
この資格制度ができたからって、すぐに何もかもが変わるわけじゃないかもしれません。ゆっくりと、でも少しずつ、働く環境が良くなっていくといいなって思います。
そして、わたしたち自身も、自分のペースで働くことを諦めないでいいんやって。そう思える場所が、もっと増えていったらいいなと思います。
